今や在宅勤務も珍しくなくなってきましたが、それでも周りでは少数派。自営業、個人事業主、フリーランスなど働き方も様々な表現がありますが・・・今回はこれらの「在宅ワーク」の働き方をする場合の保活について、私自身の経験も踏まえてまとめてみました。
そんな私も、ひょんなことから個人事業主として在宅勤務を始めることなったわけですが、上二人の時の保活とはやっぱりいろいろ違って不安だらけでした。
では、順番にみていきましょう。
在宅勤務では保育園入園に不利?!
保育園入園に不利かどうか・・・フルタイム外勤に比べれば不利です。
コロナ禍で登園自粛や自宅保育・学習になった際に、「在宅勤務で仕事しながら子どもをみるということがいかに難しいか」ということが世間に浸透しました。これにより、各自治体の考えが見直されつつありますが、結局のところはそれぞれの自治体によるんですね。
以前から言われているように、保活激戦区ではフルタイムであっても希望の園に入園できないというケースも耳にします。フルタイムで外に勤めている人よりは保育の必要性としては少ないとみなされますが、私の住む地域では同じ在宅でも”勤務時間”の長さが重要のようでした。
保育園を申し込むにあたって不安だったのが、子どもが1歳児クラスに入園希望だということ。
3~5歳児(いわゆる年少~年長)クラスは定員も多い関係で、比較的入りやすいですが乳児となれば別です。我が家も末っ子の入園が決まるまではソワソワ・・・
では、なぜ乳児クラスでの入園が厳しいのかを解説します。
特に乳児の競争率が激しい理由は?
- もともとの定員が少ない
- 育休復帰の時期で入園希望が多い
- 0歳児クラスからの進級組がいる
【もともとの定員が少ない】
保育園では、子どもの年齢や人数に応じて決められた保育士の数を配置しなければなりません。
0歳児では、子ども3人に対して保育士が1人。1~2歳児は、子ども6人に対して保育士が1人。3歳児は子ども20人に対して保育士が1人。4歳児以上は、子ども30人に対して保育士1人。
これらは国が定めた配置基準であり、これに加えて各自治体によってもさらに厳しく基準をもうけているところもあるようです。年齢が低いほど大人が注意して見守る必要性が高いという考えから、保育士一人当たりの乳児の人数は少なくなっています。
保育士の確保という面でも、預かることのできる乳児の人数がどうしても少なくなってしまうというわけです。
【育休復帰の時期で入園希望が多い】
育休復帰のタイミングは人それぞれですが、1歳になる頃に復帰するという人が結構多いんです。実際にわが家ももともと1歳になるタイミングでの入園を考えていましたが、上の子が通っている保育園は空きがなかったです。さらに、キリのいい年度初めである4月が集中するんですよね。
【0歳児クラスからの進級組がいる】
当然ですが、もともと0歳児クラスにいた子は進級して1歳児クラスへいくわけです。持ち上がりの子の数だけ定員も埋まってくるので、入れる確率は減ってしまうというわけです。
なので、どうしても入園させたい場合には、0歳の4月入園がおすすめといえます。園によって受け入れ可能な月齢(わたしのところは、生後6ヶ月~でした)が違うので、要チェックです!
そもそも優先順位とは?
保育の必要性をポイント化することで、入園の優先順位が決められているのを知っていますか?最近では、夫婦共働きが増えてきて保育園の入園希望が集中していますよね。そんな時に、どの家庭がより保育を必要としているのかを比べるためにも、保育所利用調整基準というもので点数化されるのです。
最近では、数値化した表を公表する自治体も増えてきました。わたしのところも、ここ数年の間に公表されるようになりました(一人目の時には見た記憶がありません)。少しは参考になると思うので、私の地域のものですが載せておきます。
これを入園申し込みの時点で確認できるのはありがたいですよね。自分の位置がどのへんなのか、それによって今後どうなりそうか、ある程度考えておけるのは重要です。
上で述べた基準指数に対し、同点だった場合に世帯や就労等の状況もふまえて算出される調整指数というものもあるんです。こちらは、ひとり親であることや入園希望の園に兄弟が通っているか、祖父母が市外に住んでいるかなどさまざまな項目があります。
自治体のホームページで公表していることが多いので、一度確認してみるといいですね。もし詳しく記載されていなくても、市役所の保育課等で問い合わせると教えてくれることも多いので、前向きに調べてみましょう!
在宅でも入園できる確率をあげるには
- 保育所利用調整基準を知り、点数を上げられる項目を探す
- 提出書類の工夫
- 激戦区を避ける
- 入園前に無認可保育園などを利用して保育実績をつくる
【保育所利用調整基準を知り、点数を上げられる項目を探す】
手軽にできるものとしては、労働時間の見直しではないでしょうか。上で見た(写真参考)保育所利用調整基準によると、同じ在宅勤務でも労働時間によっては外勤フルタイムの場合と比べてあまり大差ないのが分かりますね。
これは各自治体にもよりますが、「在宅勤務でも自宅で子どもをみるということが難しい」という風潮が浸透しているとすれば、労働時間の工夫次第で入園しやすくなるのではないでしょうか。
【提出書類の工夫】
入園申し込みの書類は事前に自治体で決められているので、基本的にはそれに基づいて用意すれば大丈夫です。就労証明書のほかに個人事業主として働いている場合には開業届の写しと、前年度分の確定申告書の写しが必要です。
わたしは、保育園申し込みの直前に(笑)開業届をばかり提出したばかりだったので、確定申告の書類は提出しなくてOKでした。「え、これだけでいいの?!大丈夫?!」と思って市役所に問い合わせましたが、本当にこれだけで良いとのことでした。
中には、在宅勤務中のタイムスケジュールをまとめて出す人や、取引先の方とのやりとりの記録なども提出するところもあるようですが・・・このあたりは、各自治体によりますね。
【激戦区を避ける】
そもそも人気な園を希望することで入園できる確率が低くなってしまうので、通える範囲の場所で比較的入りやすい園を選ぶのも手です。毎年入園希望が集中するところなど詳しい情報も、市役所の保育課に問い合わせると教えてくれるのでどんどん聞きましょう。
ちなみにわたしの地域は、市役所付近の地区は特に激戦区で毎年いっぱいというのを聞いたことがあります。市役所がある場所って大体街中ですもんね。市役所に勤める方の子どももこの付近に入園させるので人気なんだそうな・・・納得ですよね。
【入園前に無認可保育園などを利用して保育実績をつくる】
どうしても入園させたいという場合には、事前に無認可保育園などで子どもを預ける機会をつくっておくと、保育が必要とみなされ面接時にもアピールしやすいです。
無認可保育園は、就労していなくても預けることができるので、実際に職場復帰する前などにも利用できるのがポイントです。入園の時期が近付くにつれて無認可保育園の方も、問い合わせが多くなり利用するのも困難になります。
過去に上の子を無認可保育園に預けた時は、一時保育のような単発での利用からマンスリーで週に数回とか毎日でも預けられ、プランが選べたのでそのあたりも上手く活用できるといいですね。
もし入園できないと分かったら・・・
やれるだけのことはやった!けれど、万が一入園できないという結果になってしまったら・・・
- 2次募集で申し込みをする
- 保育園の空き状況を引き続きチェック
- 無認可保育園など預け先の幅を選択肢を広げる
【2次募集で申し込みをする】
1次募集で落ちてしまった場合には、次に2次募集があるかの確認をしましょう。
わたしの地域では、1次募集(9月中旬)で希望が多数の場合には入園面接日(11月初旬~中旬)よりも後に選考が行われます。そこで意向調査票というものが配られ、その場で記入し提出する形になります。
意向調査票の内容は
- 第1希望から第6希望までの園の記入
- 第1~第6のいずれも入園できなかった際の第1希望園の空き待ち希望か
- 第1希望園以外に空き待ちを希望する園の記入or希望しない
- 利用調整等の記入(該当者のみ)
- 保育所に入園できなかった場合の対応
結構内容の濃いものになっていますね。3年前の長男の保活の時には、このような書類自体なかったのできっとこの数年で保活状況も厳しくなっているんだなと感じました。
【保育園の空き状況を引き続きチェックする】
自治体のホームページで毎月の空き情報が見られるところが多いので、随時チェックして通える範囲の場所で空きがでたら申し込みしましょう。乳児クラスで空きが出るなんて・・・と思うかもしれませんが、下の子がうまれて退園することもよくあるので意外と入れ替わりが激しいです。
年度途中の入園の空き状況は、入園を希望する月の2カ月前(5月入園希望なら3月)に市のホームページで公表されていたので、毎月チェックしていました。公表されていなくても、市役所の保育課で問い合わせると教えてくれますよ。
【無認可保育園など預け先の幅を選択肢を広げる】
在宅とはいえ、子どもをみながらとなるとかなり大変ですよね。作業の効率も悪くなり影響も出てしまうので、次への保活時にも有利になる無認可保育園の利用も選択肢に入れるのも一つです。
とはいっても、認可保育園に比べて保育料も高いので収入とのバランスを考えながら決めることをおすすめします。
まとめ
今回は、在宅勤務をしている人の保活についてまとめてみました。
正直細かいところは各自治体によっても大きく異なるので、参考程度にみていただけたらと思います。実際に、私も現在0歳11か月(4月時点で1歳児クラス)の次男の保活真っただ中で、数日前に結果が分かったばかりです!
結果的には、希望の保育園への4月入園が決定し、ほっとしているところですが、それまではもう必死で市役所に問い合わせたりいろいろと悩みました。
ウェブでかなり調べましたが、同じような境遇の人がなかなか見つからず焦るばかりでした。なので、結果がどうであろうと、絶対にこの経験を残しておこうと決めていました。この記事が、保活で悩むあなたのお力になりますように・・・
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
2022.10.23 meiko
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